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オンライン書店ビーケーワン:図書館の死体オンライン書店ビーケーワン:図書館の美女

「図書館シリーズ」2冊まとめ読み。

第一巻の「図書館の死体」はアガサ賞、マカヴィティ賞最優秀処女長篇賞を受賞したらしい。というのはあとがきを読んで初めて知ったんですが。図書館もの大好きなので、タイトルだけを見て読むことを決めました。

本格ものではなくてコージーミステリになるのかな。全体に軽くて読みやすくて、最後にじんわりあたたかい気持ちになれる、面白い本でした。
それぞれのキャラクターがとても個性的。愛すべき田舎者達がもりだくさんです。

テキサスの田舎町ミラボーで起こる殺人事件に、主人公・ジョーダンが巻き込まれていく、というストーリー。このジョーダン(愛称ジョーディ)がやたらとハンサムガイで女の子にモテモテなのが楽しいです。正義感でお人よしでおせっかいで憎めない。

1巻のベータのキャラクター造型が最高でした。聖書の句になぞらえたリストの謎も魅力的。
以下続刊のようなので、早速さがしてこようと思います。

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オンライン書店ビーケーワン:数学的にありえない 上


癲癇の発作に悩まされ、大学の数学講師からギャンブル狂へと転落の人生を歩みつつある主人公、デイヴィッド・ケイン。ところがその発作は、ある『能力』の目覚めの前兆だった。腕利きの二重スパイ、ナヴァとともに、気づけば大事件の真ん中に放り込まれていた…

**

ちらりと表紙を見た妹に、「お姉ちゃんがその題名の本を読んでることがありえないよ」と突っ込まれました。まったくもって仰るとおりです。数字嫌い、算数嫌い、数学嫌い、の、筋金入りの文系な私です。大学受験時にあんなに勉強したはずなのに、三角関数や微分積分はおろか、解の公式の記憶まで霧の彼方です。どんなんだっけ…

とまあそんな私ですが、この本はとてもとても面白く読みました。

小気味よい訳文とめまぐるしい場面転換、あちこちに潜む伏線。最後までほぼノンストップでした。読み終えて思い出すのは「ソフィーの世界」、「ダヴィンチ・コード」、「天使と悪魔」。そう、この物語、ちょっと小難しい知識をちりばめてあるだけで、お約束だらけのハリウッドアクションサスペンスなのです。ダン・ブラウン好きにはオススメできます。
ヒロインのナヴァが反則レベルに強くて笑えます。このあたりもダン・ブラウンっぽいですね(笑)

確率と統計、量子力学、シュレイデンガーの猫、ラプラスの魔とハイデルベルグの不確定性理論。どれも「聞いた事はあるけど」くらいの理解しかしてませんが(それを人は「理解していない」とも言う)作中つぎつぎに繰り出される数学・物理学理論が全然難しく感じませんでした。むしろ理論だけなら面白いと思いました。これを計算しろと言われたらそれはまた別の話なんですが。

バリバリの理系の人や生粋の物理学者が読んだら眉唾ものかもしれないので、文系のほうがむしろ楽しめるかもしれません。





名作というのは、いつ読んでも何度読んでも本当に面白いのだなぁ、と改めて実感しました。「不朽の名作」という言葉があるけれど、そう呼ぶにふさわしい作品は、読んでいて幸せになれます。

紹介するまでもないほどの有名作品ですが、日本では「巌窟王」という名で翻案されたのが最初だったため、その後もそちらの題名のほうが知られている模様。
ストーリーは単純です。幸せの絶頂にいた若者が、その幸せを妬んだライバル達に嵌められて投獄され、14年の獄中生活のあと脱獄を果たし、かつて自分を陥れた人達につぎつぎと復讐してゆくというお話。

こうまとめてしまうと陰惨な話のようですが、とんでもない。
王政復古に百日天下、歴史の激動に絡んだ陰謀のあたりはスリル満点、投獄後、神父と出会って脱獄するまではまさに手に汗を握るめくるめく展開で、ページをめくる手がまったくとまりませんでした。
ちなみに、熱中しすぎて降りる駅を乗り過ごしました。

まあ、あれですよ。
人生、カネが全てだというお話ですよ。(違)

最後のほうはお前何様だと思わないでもないですが、細かい会話やら感情の動きの描写やらがものすごく楽しくて、200年前の小説だとはとても思えませんでした。デュマすげぇ。


オンライン書店ビーケーワン:夏への扉

ええまあ、いつぶりなんだって話です<更新
更新がとまってる間、本を読んでいなかったわけでは全然まったくさっぱりなくて、どちらかというと読みすぎて更新してる暇がなかったというのが正しいです。面白い本も面白くない本もいっぱい読みました。
これからちょっとずつ取り返して…いけるかなぁ。
レビューしたい本は山積みなんですが。


さて、復帰第一弾は「夏への扉」。古典名作SFです。
「冷凍睡眠(コールドスリープ)」にタイムマシン、という、王道時間SF。
北村薫の「時と私」三部作もグリムウッドの「リプレイ」も大好きですが、「夏への扉」は何と言っても猫が最高。

最初の数ページの「夏への扉」を探すピートの描写がとてもいいです。翻訳も読みやすい。
50年前(!)に書かれたとは思えない、活き活きしたエンターテイメント作品だと思いました。
やっぱり、古典名作と呼ばれる作品はそれだけのモノを持ってるんだなぁと実感。


・この小説を読んで学ぶべき事
 ・女は怖いということ(とくに有能美人には注意)
 ・猫好きな人はいい人だということ(撫で方にはコツがある)
 ・最後にモノを言うのは営業力より技術力だということ

・この小説を読んで誰もが思うだろう事
 ・文化女中機ほしい


オンライン書店ビーケーワン:チョコレート・アンダーグラウンド

1年半ほど前、はじめてこのチョコレート色の表紙を本屋で見かけたときからずーっと気になっていた作品。
なんとなくぴんと来ていたものの、ハードカバーだしなぁ、知らない作家だしなぁ、と購入になかなか踏み切れなかったわけですが、読んでみた今、めちゃめちゃ後悔です。
もっと早く読んでればよかった…!ハードカバーだから何だよ! しょっちゅう文庫やらコミックスやら3、4冊まとめ買いしてんだから値段かわんないじゃないの私! ばかばか!

舞台はイギリス(たぶん)。新しく政権を握った「健全健康党」が発令したのはチョコレート禁止法。街中をチョコレート探知機が走り、党直属の少年団隊員が目を光らせ、甘いものは根こそぎ禁止。砂糖もダメ、お菓子もダメ、「チョコレート」なんて口にするだけで法律違反。違反者は連行され、施設に収容され、「洗脳」されてしまう。
チョコレート大好きな少年、ハントリーとスマッジャーが、バビおばさんと協力してチョコレートの「密売」をはじめることを決意する…

ものすごい設定です。ぶっとんでいるのに、微妙なリアリティーが怖い。
たとえば、こんな馬鹿な法律を定める党が与党になった理由。それは、「こんな馬鹿な政党が勝つわけないから、選挙なんて行っても無駄」と皆が思ったから。どこかの国で聞いたことがある話ですね。

アイロニーとユーモアに満ちた、痛快な作品です。子供から大人まで楽しめると思います。面白かった。展開はテンポが良くてスリリング。いい翻訳だなとも思いました。
映画化したらいいんじゃないかなぁ。

そういえば、この国にはテレビ探知機もあるんですよ。テレビがあるのに受信料払ってない家には押し入られちゃうんですよ。
N○Kはこの機械がノドから手が出るほど欲しいに違いないですね!






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