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安楽椅子探偵アーチー
「安楽椅子探偵」という言葉があります。
かのシャーロック・ホームズに代表される、"部屋からほとんど出ずに、話を聞くだけで"謎を解いてしまう探偵のこと。そんな名探偵が登場するミステリは古今東西山ほどあると思います。私の大好きな北村薫の「円紫師匠」もこれですね。

ここに出て来る「安楽椅子探偵」は、そんな中でも最高の個性を持つと言えるかもしれません。
この物語の探偵役アーチーは、文字どおり安楽椅子(!)なのです。

作者の松尾由美と言う人は、異色ミステリを扱うのが得意な作家さん。SF書きさんだったという話を聞いたこともあります。
妊婦探偵が活躍する「バルーン・タウン」シリーズが有名ですが、設定の魅力の点ではこの作品が一番じゃないでしょうか。
喋る安楽椅子の名探偵。最高です。

とは言え、物語のほうはと言えば実はちょっと物足りない感あり。
折角の設定があまり活かされていない気がします。
語り手である主人公が小学校五年の男の子だというのも、世界の狭さの原因かも。
謎自体にあまり魅力がなくて、解決も理屈っぽくスッキリしない、うーんイマイチ?

…と思っていたら、ラストを飾る短編がとても良かったです。アーチーの出生(?)の秘密に迫る、核心部分。
いきなり世界が広がってしまうので戸惑いますが、ディテールの描写がいい。
アーチーの変装のシーンは思わず笑ってしまいました。

こう綺麗にオチがついてしまうと、続編は望めないだろうなぁ。残念。
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円楽師匠や眠りの小五郎なら分かるんですが・・・
【2005/11/12 02:04】 URL | mayu #TjJs2d9o[ 編集]















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